WindowsはWindows 3.1をもって一応の完成を見るが、解決すべき課題は多かった。これらの課題はi386の機能を使うことで解決できることが分かっていたが、互換性を損なうことは許されなかった。 Windows 3.1との互換性を最大限に保ちつつ、問題点のほとんどを解決したのがOSが必要だった。Windows 95である。 Windows 3.1の問題点 Windows 3.1は市場で広く受け入れられ、エンタープライズ分野でも利用されるようになった。筆者が仕事で初めて使ったPCもWindows 3.1だった。ただし、Windows 3.1には次の3つの問題があった。 マルチタスクの制限 メモリ利用の制限 ネットワーク機能の制限 前回の記事「Windowsの歴史 Windows 3.x編」と一部重複するが改めて解説しよう。 マルチタスクの制限 Windows 3.1はノンプリエンプティ