2020年東京五輪の聖火リレーで、東京都が都心から約1000キロ離れた小笠原村など島嶼(とうしょ)部への聖火の受け渡し方法として、手渡しでのリレーではなく、トーチの聖火を本土側で消すと同時に島側で点火する「瞬間移動」を行う方向で検討していることがわかった。 国内の聖火リレーは20年3月26日に福島県を出発し、121日間で全国47都道府県を巡る。都に割り当てられた日程は、7月10日から開会式が行われる同24日の15日間で、小池百合子都知事は、九つの町村がある島嶼部を含めた都内全62自治体でリレーを実施する方針を示している。 島嶼部に聖火を運ぶには空路か海路を使うしかないが、台風接近など悪天候による足止めも想定される。特に、1964年東京大会時には日本返還前で、今回が初の「地元開催」となる小笠原諸島には民間空港がなく、本土との移動は通常、船で片道約24時間かかる。 関係者によると、聖火リレーは