現代では当たり前のことなのではあるが、インターネット上には本当に貴重な情報が溢れている。 「情報洪水」ということもまた当たり前で新規性のない話なのであるが、ある情報が仮にいくら貴重であっても、情報をじっくり処理して考える時間をこちらが持たなければ、その情報は何の価値も生まない。 たとえば今日から3回に分けてご紹介しようと思うTim O'ReillyのOpen Source Conventionでのキーノートスピーチなどは、もとは45分のスピーチだが、その何倍もの時間をかけて、じっくりと消化したい内容である。 肉声、速記録、関連情報の大変なボリューム 彼のスピーチがちゃんときれいに録音されていて無償で聞くことができる(彼にとって大切な場でのスピーチなので気合が充実している)し、スピーチはちゃんと文字に起こされてもいる(全部で14ページある)から、耳でスピーチを聞きながら、その内容を一字一句た
先週月曜日の「インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞」にはたくさんのトラックバックやコメントをいただいた。羽生さんの「高速道路と大渋滞」という比喩が、人に何かを考えさせ、語らせる普遍的な力が持っていたのだろう。興味のある方は是非、トラックバックやコメントを読んでみてください。 意外で面白かった反応は、 「折り紙の世界でも同じようなことがおきているなあ、としみじみ思う。」 という「blog.鶯梭庵」による一行コメント。またそれを読んだ「折り紙の叫ぶ夜」宮島登氏の 「折り紙界にも高速道路が出来たなぁ。前川淳さんをはじめとした先輩方が築いた高速道路を私は快適に進んで来たのだろう。でも最初は道が空いていたんだけど、最近は後続車の勢いがすごい。果たして抜け出すことができるのだろうか。」 というコメントだった。こういう意外な反応があることが、インターネットの面白さの一つである。 さて、
4人のゲストブロガーの皆さん、計14回、本当にどうもありがとうございました。 さてその中で、伊藤さんと吉岡さんの文章の中に「高速道路」という比喩が出てきました。 伊藤さんの「インターネット時代のエンジニアの価値」では、 「先日梅田さんにお会いしたときに「(人の成長に影響を与えるものとしての)インターネットは、高速道路だ」と仰っていました。プログラムのソースコードのように、「ネットワーク上を伝播することが可能な物」がナレッジの基礎となるような分野においては、その道のプロになるための高速道路が敷かれているのが昨今の状況なのです。」 「プロになるための高速道路が整備されたということは何を意味するでしょうか。それは、エンジニアの相対価値の低下を意味します。これまでその道のプロだとして希少性をもって価値を発揮していた人々は、後続の高速道路乗りたちにあっという間に追いつかれてしまいます。そこから先は
11月26日(金)〜11月30日(火)までの間、梅田望夫さんの代わりに伊藤直也さんがゲストブロガーとして登板します。 青山学院大学大学院にて超並列計算機の研究を行い修士課程を修了。2002年にニフティ株式会社入社。blog サービスの企画/開発などに携わる。2004年9月、株式会社はてなに転職。はてなでは開発リーダーとして人力検索はてなやblogサービスはてなダイアリーをはじめとする一連のサービスの企画/開発を行う。また、講演やメディアへの執筆活動を通じてはてなやblog技術のエバンジェリスト活動も行っている。著書にBlog Hacks (オライリー・ジャパン)。個人ブログはこちら NDO::Weblog さて、私のゲストブログ担当も本日で最後です。今回は技術という話からすこし離れて、エンジニアとしてのキャリア形成に必要なことついて考えたいと思います。 私が面白いと思う人 唐突ですが、普
次世代日の丸スパコンは大丈夫か? (1?1) 公開日時: 2007/07/17 21:58 著者: 能澤 徹 2007年6月12日に文科省は、2010年から運営開始予定の「次世代スーパーコンピュータプロジェクト」の「概要設計に関する評価報告書」を公表した。プロジェクトの総額は1,154億円といわれている。設計開発主体は一昨年「独立行政法人理化学研究所、通称理研」に決定し、昨年から概要設計が始まり、今年3月にはセンター設置場所が神戸に決定している。今回の評価報告書は、理研が提出した概要設計案を、理研とは別に文科省が選任した評価委員会が行った評価の報告という形式を取っている。 報告書の要点は、理研が提出した概要設計で「平成23年(2011)年6月までにLinpackベンチマークで10ペタフロップを達成することは可能である」が「10PFLOPSではTop500の第1位なれない可能性も
■多和田新也のニューアイテム診断室■ 1,333MHz FSBのハイエンド向けクアッドコア 「Core 2 Extreme QX6850」 Intel P35/G33 Expressの登場で、PC向けIntelプラットフォームも1,333MHz FSBへの移行が始まった。この1,333MHz FSBのデスクトップ向けCPUで最上位モデルとなる「Core 2 Extreme QX6850」が間もなく登場する。そのパフォーマンスをチェックしてみたい。 ●G0ステッピングを採用するQX6850 今回登場するCore 2 Extreme QX6850(写真1、2)は、アーキテクチャ的には従来のKentsfieldを踏襲するクアッドコアの製品で、FSBクロックが1,333MHz(333MHz×4)、倍率が9倍に設定され、コアクロック3GHzとなる製品だ。L2キャッシュも4MB×2コア分の計8MBで変
●TeraFLOPSクラスの性能を実現するLarrabee 「Larrabee(ララビー)」でIntelは、ハイスループットのデータ並列コンピューティングに特化したプロセッサを持つことになる。高パフォーマンスが要求されるこの市場のために、Larrabeeは1チップでTeraFLOPSレベルの性能をターゲットとしている。この数字は、倍精度ではなく単精度の浮動小数点演算のパフォーマンスだと推測される。 Larrabeeのターゲット性能は、現時点のGPUの2~3倍ということにある。ちなみに、NVIDIAの次期G9x系では、1チップで1 TeraFLOPSとほぼ同レンジの性能を達成する予定だ。NVIDIAは積和算(Multiply-Add)演算の性能だけをカウントしているわけではない。しかし、単純計算なら、AMDのR700/800も含めたGPUのパフォーマンスは、Larrabeeとちょうど拮抗する
富士通からIntel Ultra Mobile Platform 2007を採用したUMPCとなるLOOX Uが発売された。若干のディスカウントの特典がついた100台限定のモニター募集は発表の翌日にはもう締め切られ、急遽追加での募集がかけられるなど、富士通の直販サイトのみでの受注にしては順調な船出をしたようだ。 そうしたLOOX Uをデザインしたエンジニアなどにお話を聞く機会に恵まれたので、その時の模様をお伝えしたい。また、LOOX UのPCI Express Mini Cardスロットは2つ用意されているが、うち1つは空きであった。これが何のためにあるのか、考えていきたい。 ●PCらしさにこだわって小型化したからこその“コンバーチブルデザイン” 富士通のデザインチームは、LOOX Uを設計するにあたり、実に多くのモックアップを作って、実際にどう見えるのかなどを何度も何度もチェックしたとい
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