写真家は東京在住の釣崎清隆さん(55)。1994年、雑誌の仕事で初めて死体を撮ったのがバンコクで、殺人事件の被害者が被写体だった。 死体を撮ることに躊躇はなかった。「死体は誰もが目を背ける、過激なパワー故に、いわば究極の被写体であり、取り組むことに表現者としてやりがいを感じている」と釣崎さんは話す。 死体そのものも興味深いが、死体をとりまく環境、親族や現場に群がる見物人、警察官、レスキューの様子から死者に対する生者の向き合い方にもそれぞれの国柄や民族性、哲学や精神性が反映しているのを感じ、全体として作品のテーマにするようになったという。 取材に応じる釣崎清隆さん=6月、東京・築地、関根和弘撮影 その後も麻薬戦争真っ只中のコロンビアやメキシコ、ソ連崩壊後のロシア、アメリカ同時多発テロ(9.11)直後のパレスチナなどを訪問。交通事故や事件、自殺の現場、紛争地域へと足を運んだ。国内では、自殺の現
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