公開された桂米朝のアンドロイド=23日午後、大阪市北区のサンケイホールブリーゼ(彦野公太朗撮影)(写真:産経新聞) 落語家で人間国宝、桂米朝さん(86)そっくりの人間型ロボット「米朝アンドロイド」が23日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで報道陣にお披露目された。存命中の人間国宝のロボットを制作するという大胆な試みで、あまりの精巧な出来映えに、同席した米朝さんも「(顔の)部分部分はよう似てる。ちょっと嫌やなあ」と照れていた。 米朝アンドロイドの制作は、同ホールを運営するブリーゼアーツなどが「上方伝統文化の落語を、米朝さんと未来型ロボットを融合させて後世に残したい」と企画。アンドロイド開発の第一人者で大阪大学の石黒浩教授(48)と、米映画「ハリー・ポッター」などの造形物制作で知られる特殊メークアーティストの遠藤慎也氏(29)=神戸市在住=が2月から取り組んだ。制作費は約8000万円。