神戸市長田区のJR新長田駅前にそびえ立つ、「鉄人28号」の巨大モニュメントの塗装修繕作業が完了し、6日、記念式典が開かれた。原作に近いコバルトブルーに塗り替えられ、輝きを取り戻した姿に住民らが一斉にカメラを向けた。 経年劣化に伴う修繕で、費用約600万円は地元企業の協力や1枚3千円の協賛Tシャツの売り上げで捻出した。阪神・淡路大震災の復興のシンボルとして2009年に登場した鉄人は当初、アニメ版のブルーグレーだったが、昔ながらのファンの要望に応え、鮮やかな青色となった。 式典には約300人が参加。鉄人を管理するNPO法人「KOBE鉄人PROJECT」の正岡健二理事長(68)は「より存在感を増す色になった。神戸のランドマークとしてますます活躍してくれるはず」と期待を寄せた。(長嶺麻子)