新聞や雑誌の廃刊、破綻がアメリカ全土で相次ぐ中、バズフィード(BuzzFeed)など急成長する一部のウェブメディアは少し前までニュースビジネスの未来のように見えていた。 ヴォックス・メディア(Vox Media)、ヴァイス・メディア(Vice Media)、グループ・ナイン(Group Nine)といったデジタル時代の新興メディアの企業価値は、投資家が多額の資金を注ぎ込んだことから急上昇。資金調達を行うたびに、創業者たちはウイニングランを飾った。 その熱狂の土台には、「成功間違いなし」とされた、あるビジネスモデルが存在した。ウェブ上で無料のコンテンツを提供すれば、若い読者とつながりたい広告主からお金が流れ込む、というものだ。 ところが状況は、今や完全に逆転した。 老舗メディアに追い抜かれたデジタルの寵児 デジタルジャーナリズムに力を入れるワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、ウォール
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