【ワシントン=尾関航也】米中央軍は28日、イスラム過激派組織「イスラム国」で対外情報工作を担当していた英国籍のジュネイド・フセイン容疑者を空爆で殺害したと発表した。 米メディアによると、同容疑者は米軍関係者の個人情報をハッキングで入手、インターネット上に公開していた。 空爆は24日、シリア北部ラッカで実施。中央軍は同容疑者について「高度な技術能力を持つ非常に危険な人物だった」としている。 28日付米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどによると、同容疑者が個人情報を入手し、公開した米軍関係者や政府職員らの数は約1300人に上った。同紙は複数の米当局者の話として、米南部テキサス州で5月、イスラム教預言者ムハンマドの風刺画が展示されたイベント会場で起きた発砲事件で、実行犯2人の勧誘に同容疑者が関与していたとの見方を報じた。