築地市場跡地(東京都中央区)の再開発を巡って都議会の主要会派が対立する中、小池百合子知事が4日、都議会常任委員会に出席し、質疑に応じた。都の再開発の素案に知事が示していた「食のテーマパーク」が盛り込まれなかったのを自民、共産両党が「公約違反」と追及。知事は「築地の食文化を生かしたいとの思いで食のテーマパークと表現した」と述べ、方針転換を認めなかった。 小池知事は2017年6月、跡地などに市場機能を残した「食のテーマパーク」を整備するとの基本方針を発表し、直後の都議選で自身が率いた都民ファーストの会が大勝した。だが、都が1月に公表した再整備の素案は国際会議場などを核に整備する内容で、市場機能や食のテーマパークの文言はなかった。これを批判する野党が知事を委員会に招致して一問一答形式の質疑をするよう求め、議会が紛糾。知事は異例の委員会出席に応じた。