女性、男性という性別で区別されることに違和感があり、恋愛感情もない。私(岩永)が出会った藤彌葵実(ふじや・あみ)さんは、性的マイノリティー・LGBTsの中でも、多様な性を示す「S」の一人です。 藤彌さんが暮らすのは島根県の山間にある小さな集落。「女は結婚して家庭に入り、子を産み、育てる」。そんな考えが根強く残る地方で、藤彌さんが何を感じ、周囲とどんな関係を築きながら暮らしているのか?そんな関心から取材を始めました。 (松江放送局ディレクター 岩永奈々恵) 藤彌さんは29歳。両親、妹と弟の5人家族で育ちました。好きだったのは恐竜のフィギュアで遊んだり、少年マンガを読むこと。しかし、周囲からは「女の子らしい遊びをしなさい」と言われました。 いろんなことが「男の子」「女の子」と分けられていると感じ、ストレスのためか、小学生ながら円形脱毛症や胃潰瘍になったと言います。 中学や高校で、同級生が恋愛ト
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