警視庁は20日から、自転車でパトロールや現場に向かう警察官のヘルメット着用を試験的に始めた。警官本人の事故防止に加え、一般の自転車利用者にもヘルメットをかぶるよう促し、安全意識を高めてもらう狙いがある。 警視庁地域総務課によると、試験期間は約1年間で、秋葉原を管轄する万世橋署の約90人が着用。警官や市民の反応をみて、警視庁全体での着用導入を検討する。ヘルメットは白と黒の2色カラーで、左右に「警視庁」と記されている。 万世橋署では20日午後、ヘルメット姿の警官約20人が自転車でパトロールなどに出発した。 東京都内では昨年、交通事故で自転車に乗っていた38人が死亡。うち26人は頭部を強く打ったことが原因で、大半はヘルメットをかぶっていなかった。