タイ東北地方イサーン出身でタイ音楽界の重要人物、スリン・パクシリが60年代後半に手がけた ルークトゥン(*1)作品の中でもキワドい2曲が7インチで本邦初登場。ごちゃまぜがキモの ルークトゥン妙味を味わうにもってこいの内容だ。 「ソーラン節(ヤー・ドゥーン・ショー)」は、ワールド・ファンに知られる音楽映画『モンラック・ ルークトゥン』にも出演した俳優、バンチョップ・チャイプラのファンキー熱唱で、歌詞は原詩から遠 く離れた世界に着地。伴奏は60sルークトゥンの王道パターンだが、リズムは何故かドドンパだ。 「恋の季節(さよなら、サクラ)」はご存知ピンキーとキラーズの昭和歌謡ヒットで、ルークトゥン の革命児、サマイ・オーンウォンによるカバー。60年代に来日したサマイがこの曲に惚れ、帰国後に 吹き込んだもので、前半は気合いの日本語、後半はタイ語で歌い、彼のトレードマークであるケーン (*2)をフィー