感染症を病理学的に診断する際、プレパラート上で病変と関連するような細菌を見つけたら、グラム染色という細菌を染めるための染色をします。 あるいは標本上に細菌が見えなった場合でも細菌がいると思われる病変のときは、細菌をよく観察するためにグラム染色以外の染色をすることもあります。 レフレルのメチレンブルー染色、抗酸菌染色、ワルチンスターリー染色、ギムザ染色など。 細菌はグラム染色による染め上がりによって、グラム陽性菌とグラム陰性菌に分けられます。グラム染色で青く染まるのがグラム陽性、赤く染まるのがグラム陰性です。 実際にはグラム陽性菌は濃い紫や紺、グラム陰性菌は淡い赤やピンク、橙色っぽく染まることが多いです。 詳しくは書きませんが、この染色性の違いは細菌の表面構造の違いによってもたらされています。 さらに、細菌は形によっていくつかに分けられます。 丸いのが球菌、長いのが桿菌、くねくねしていたり、