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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/jikisaim (2)

  • あるキリスト者の肖像 - 恐山あれこれ日記

    彼はとてもキリスト教の信者には見えない人でした。そもそも、普段の話にキリストも神もまるで出てこないのです。 地方に在住する普通の勤め人で、近所の教会に若いころ(具体的にいつなのかは知りません)から通っているようですが、特に教会の「布教」「勧誘」などの活動に熱心にかかわっているわけでもありません。「師」と仰ぐ人物もいないらしく、彼の口から特定の聖職者の名前が繰り返し出たこともありません。 驚くべきはその読書量で、ナイーブな「キリスト教信者」からすれば「冒涜的」「背教的」、そうでなければ「無神論的」と思われるような書物まで読んでいて、話していると博覧強記ぶりに圧倒されることがあります。 あるとき、私は尋ねてみました。 「正直なところ、君は神を信じているのか?」 「当たり前だろ」 「では、神は実在すると?」 「そんなことはどうでもいい」 「えっ?」 「私が信じているのは、神の実在ではない。神の実

    あるキリスト者の肖像 - 恐山あれこれ日記
    gogatsu26
    gogatsu26 2019/05/04
    “私が信じているのは、神の実在ではない。神の実在を前提として組み立てられた思想と実践が、人間や世界を考えたり理解したりする上で、自分にとって最も有効な方法だ、ということだ”
  • 対話の中で - 恐山あれこれ日記

    ▼お医者さんと 「結局、最後は敗北する職業です。大変だと思いますが、そのつもりでやることです」 ▼教師と 「親の子育ては試行錯誤の連続ですが、あなた方は失敗せずに試行錯誤するという無理を周囲から要求されるところが、非常に辛いだろうと思います」 ▼母親と 「私の母は、口に出して約束したことは必ず守ってくれました。そして、自分に誤りがあるとわかったときは、大人に謝るのと同じように、はっきり子どもに謝りました。これは信用の根であり、したがって『躾け』と『教育』の土台です。私はいま見習っています」 ▼父親と 「母親は時として無意識的に忍耐できますが、父親はそれほど『賢く』ないので、常に努力して忍耐しなければなりません。自戒です」 ▼自称「引きこもり」の若者と 「要するに、死ぬまで引きこもれる金があるのかどうか、一人で部屋の中で稼げるスキルがあるのかどうかです。前者は昔『高等遊民』と言いました。後

    対話の中で - 恐山あれこれ日記
    gogatsu26
    gogatsu26 2017/08/10
    “「私の母は、口に出して約束したことは必ず守ってくれました。そして、自分に誤りがあるとわかったときは、大人に謝るのと同じように、はっきり子どもに謝りました。これは信用の根本であり、したがって『躾け…”
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