「特徴がないのが特徴」と言われる埼玉県の県民性を刺激するギャグ漫画「翔(と)んで埼玉」(宝島社)が約30年ぶりに復刊した。「パタリロ!」で知られる漫画家、魔夜峰央(まやみねお)さんの短編集「やおい君の日常的でない生活」(1986年、白泉社)の一部で、刊行当時はさほど話題にならなかったが、テレビ番組で今年取り上げられるや、ネット上で話題に。宝島社が魔夜さんに復刊を働きかけた。 「翔んで埼玉」は、東京都民が全てを支配し、埼玉県民を見下すという設定。東京に行くには手形が必要で、埼玉県民は病院にもかかれない。そんな迫害や誤解を主人公が少しずつ解いていくのだが、「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」などのせりふが並ぶ。 17日に発売予定だったが、予想を上回る予約があり、2万5千部を20万部に増刷するため24日に延期した。30年前に比べると埼玉県