とても賢い動物として知られるタコのすべての遺伝情報の解読に、日本やアメリカの研究チームが成功し、謎の多いタコの生態の解明につながるものと注目されています。 その結果、生命の設計図とも言われる、一組ずつ対になった塩基と呼ばれる遺伝情報が、27億対と、31億対あるヒトとほぼ同じであることが分かりました。 また、体の元になるたんぱく質を作る3万余りの遺伝子のうち、1割がタコにしか見られないもので、これらの遺伝子は、皮膚や手足など神経が集まる部分から多く見つかったということです。 タコは体の色を自在に変えられるほか、餌を見つけると瞬時に手足を伸ばして捕まえることができるなど、神経が関わる組織が発達していますが、その生態や進化の過程は謎に包まれています。 研究を行った沖縄科学技術大学院大学のオレグ・シマコフ研究員は、「無脊椎動物の中でも並外れた知能や能力を持つタコの謎にゲノム研究で迫っていきたい」と
太平洋戦争中、アメリカにあった日系人の強制収容所をテーマに小説を発表したアメリカの文学者、ジェイ・ルービンさんが30日、東京の大学で講演し、戦後70年をきっかけに歴史を学ぶことの重要性を訴えました。 ルービンさんは太平洋戦争中のアメリカで日系人が強制的に収容所に入れられたことをテーマに最近、小説を発表しましたが、これについて「ことしはアメリカにとっても戦後70年なので、有名な歴史家がこの問題を取り上げた本を出版するなど、当時の過ちを直視しようという動きが出てきている」と紹介しました。 そして「お互いを人間ではなく、鬼や獣と思って殺し合うのが戦争だ。根本には人種や宗教についての差別や偏見がある」と述べ、異なる文化を理解することの重要性を訴えました。 講演のあと取材に答えたルービンさんは「ニューヨークで同時多発テロが起きたときに、偏見にさらされたイスラム系の住民をかばったのが日系人たちだった。
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愛媛県四国中央市の中学校で、男子生徒が複数の同級生から足を蹴られるなどのいじめを受けている様子の動画が、仲間うちで閲覧できるスマートフォンのアプリに投稿され、警察は、いじめの一連の行為のうち生徒に水をかけるなどした疑いで、14歳の女子生徒を逮捕しました。 中学校の調査に対し、同級生の男女5人が動画を投稿したことを認め、学校は一連の行為をいじめと認定し、警察が男子生徒の保護者からの被害届を受けて調べていました。その結果、同級生のうち14歳の女子生徒が、男子生徒に水をかけるなどしていたとして、8日、暴力行為等処罰法違反の疑いで逮捕しました。警察によりますと、容疑を認めているということです。 警察は、ほかの少年たちからも事情を聞いて、詳しいいきさつを調べています。 女子生徒が逮捕されたことについて、中学校は「警察から報告を受けておらず、現時点でコメントはできない」と話しています。
全国に展開する靴の販売店、ABCマートが従業員に違法な長時間労働をさせていたとして、東京労働局過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」は、労働基準法違反の疑いで2日にも運営会社を書類送検する方針を固めました。 「かとく」は、いわゆるブラック企業対策のため、ことし4月に発足した組織で、送検を行うのは今回が初めてです。 過去にも複数の店舗で労働局の指導を受けていましたが、改善が進んでいないということで、東京労働局過重労働撲滅特別対策班、通称「かとく」は、東京・渋谷にある運営会社の「エービーシー・マート」や役員らを2日にも労働基準法違反の疑いで書類送検する方針を固めました。 エービーシー・マートは、全国に靴の販売店、およそ800店を展開し、グループの売り上げは年間2000億円を超えるということです。 取材に対して「担当者と連絡を取っている」として、これまでにコメントは出していません。 「かとく」は
ギリシャの債務問題でチプラス首相は、30日に期限が迫ったIMF=国際通貨基金への債務の返済について、「実現可能な合意に至ることができなければ、返済はできない」と述べ、ギリシャはおよそ2000億円の債務を返済できないという見方を、みずから初めて明らかにしました。 このため、ギリシャ政府は必要な資金を確保できず、債務を返済できない見通しとなっていましたが、期限を翌日に控えた29日、チプラス首相はテレビに出演し「返済できる唯一の方法は30日までに実現可能な合意に至ることで、それがなければ返済はできない」と述べ、IMFへの債務の返済はできないという見方を、みずから初めて明らかにしました。 その一方で、チプラス首相は「ユーロ圏各国などの債権者が、ギリシャをユーロの外に追い出してしまいたいわけではなく、そうすることもない」と述べ、ユーロ圏への残留に強気の姿勢を見せました。 また、ギリシャ政府が来月5日
国の検定に合格し、ことしから小学校で使われている国語の教科書の中に下書きを消し忘れたイラストが掲載されていたとして、出版社はおよそ1万冊を回収し新たな教科書と交換することになりました。 三省堂によりますと、イラストは下書きを消し忘れたものだということで、「あってはならないことで申し訳ない」と話しています。この教科書は世田谷区など3つの自治体の公立小学校のほか一部の私立や国立の小学校で使われているということで、三省堂は、およそ1万冊を自主的に回収し、新たな教科書と交換することにしています。 また、文部科学省は国の検定でも見落としていたとして「慎重に検定しているのに気付けなかったのは残念で申し訳ない。今後は注意深く見ていきたい」と話しています。
女性漫才コンビ、「今いくよ・くるよ」として活躍した漫才師の今いくよさんが、28日、胃がんのため大阪府内の病院で亡くなりました。67歳でした。
自然災害の予測や再現を行うスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が、これまでの10倍の計算能力を持つ新型に更新されました。 今後、地球温暖化の影響やいわゆる「スーパー台風」の予測などでこれまで以上に精度が向上すると期待されます。 新しいコンピューターは計算能力が1秒間におよそ1300兆回と、従来の10倍となり、「京」には及ばないものの、地球科学の計算に特化したスーパーコンピューターとして期待されています。 25日は名古屋大学の坪木和久教授が死者・行方不明者が5000人余りに上った昭和34年の伊勢湾台風や、ことし3月に南太平洋のバヌアツを襲ったサイクロンについて、強度や進路を再現したシミュレーションの結果などを紹介しました。 坪木教授によりますと、これまでは難しかったいわゆる「スーパー台風」の発達過程なども今回、正確に再現できたということで、将来の日本へ影響の予測にも応用できるということ
アメリカ南部テキサス州で開かれていた、イスラム教の預言者ムハンマドの絵を描くコンテストの会場の外で、発砲があり、車で乗りつけた容疑者2人が警備に当たっていた警察官に射殺されました。 警察は、容疑者が乗っていた車に爆発物が仕掛けられている可能性もあるとみて、遠隔操作できる特殊なロボットを使って車の中を調べています。警察では、車の安全が確認されしだい、車の中などを調べ、容疑者の身元の確認や動機の解明につながる捜査を行うとしています。 発砲はイベントの終了間近に起き、会場の中にいた人たちは直ちに避難したということです。今回のイベントについて主催者側は、表現の自由を表す目的で開いたとしていて、多くの警備員を雇っていたほか、警察も警戒を強めていたということです。 偶像崇拝を禁じるイスラム教では、預言者の顔を描くことは教えに反するとされ、欧米の新聞社や画家などが預言者の風刺画を描くたびに、イスラム社会
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