7月20日公開のアニメ映画と言えば、何はともあれ『風立ちぬ』です。しかし、ひねくれ者の筆者は、圧倒的な物量の大宣伝(なんとNHKのニュースにまで!)もあって大ヒット確実のこの作品ではなく、同日初日の『SHORT PEACE』について語りたいのです。 「日本」をテーマにしたオムニバスタイトルが大友克洋の短編集と同名ですし、大友氏の約9年ぶりの監督作も入っているので、彼の映画と考えられがちですが、実は日本が世界に誇る実力派アニメーターが競作したオムニバス映画です。テーマはずばり「日本」。あらゆる時代の日本を舞台に、それぞれ独自の世界が繰り広げられていきます。では、それぞれの紹介を…。 オープニングは『アニマトリックス』の森本晃司監督が、作画・背景などほぼ一人で作り上げたもの。少女の、不思議な世界への旅立ちをイマジネーション豊かに綴ります。「そう言えば、製作会社にサンライズがいたっけ」と思わせる