両親がおらず、友達も趣味もない女子高生の小熊は、中古のバイクを購入したことで単調な日常に明るい変化がおきていく。スーパーカブと山梨県の実在の風景が丁寧に描かれた本作で主人公の小熊を演じる夜道雪は、バイク愛好家としても知られている。役が決まった経緯や、序盤の話数でおさえた芝居を求められたエピソードなどを聞いた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部) ――オーディションでは、どんなセリフを演じられたのでしょうか。 夜道:印象的だったのは、オーディション用の台本の最後にあった「これから春をつかまえにいこう」というセリフでした。アニメでも最後のほうにでてくるセリフなんですけれど、これは大事なセリフだなと思ったので、どういうテンションで言おうかけっこう考えました。「スーパーカブ」は他の作品のオーディションに比べて、セリフ量が多かったイメージがあります。 ――小熊は序盤あまりセリフがなく息遣い