2005年、AKB48が活動を開始したこの年に、もうひとつのアイドル文化が誕生していた。アイドル育成ゲームの金字塔『アイドルマスター』シリーズだ。アーケードゲームから始まり、家庭用ゲームやスマホゲームに発展、さらにはアニメ、声優たちによるライブなど、多角的な展開で今や市場規模は年間600億円にものぼる。その最大の立役者が総合プロデューサーの坂上陽三氏だ。その仕事術を公開した初のビジネス書『主人公思考』を上梓したばかりの坂上氏に、15年を経てもなおファンを増やし続ける『アイマス』の今とこれからについて聞いた。 時代に合わせた“センターポジション”を作ってきたことが長続きの秘訣 『アイドルマスター』シリーズ 総合プロデューサー坂上陽三氏 ──昨年、生誕15周年を迎えた『アイドルマスター』。実在のアイドルでも長きにわたってトップを走り続けるのは難しいこと。実現している秘訣はどこにあるのでしょう?