ファーストエッセイ集「悠木碧のつくりかた」(中央公論新社刊)を上梓した悠木碧さん。子役として芸能活動を開始したものの、声優へシフトチェンジするきっかけとなった出来事や、二足の草鞋で多忙を極めた学生時代の思い出を聞いたほか、声優やクリエイターとして第一線を走り続ける現在について、たっぷりとお話を伺いました。 執筆作業を通して、改めて自己分析することができました ――まずは出版の経緯から聞かせてください。 「エッセイを書いてみませんか?」とお声がけいただいて、私自身、以前から文章を書くことが好きで、1冊書かせていただく機会なんてめったにないと思ったので、「ぜひ!」とお返事しました。ただ、エッセイを書いたことはあっても、楽しく読みきれるものにするのはどうしたらいのだろうというのは、結構な悩みどころでした。 ――執筆するうえで苦労した部分はありましたか? 自分が歩いてきた道を振り返るとなると、どう