8月24日(木)午後6時21分、ミスターK-1として、K-1ブームの最大の立役者となった鉄人アンディ・フグが急死した。 死因は「急性前骨髄球性白血病」。享年35歳というあまりにも若すぎる生涯一一 偶然にも私はそのアンディの最後の面 会者となり、生涯最強の敵と闘った死に際に立ち会うことができた。 それは、アンディ・フグという生涯武道家としての人生を全うした男を、一人でも多くの人に伝えるという使命を与えられているように、私には思えた。 文◎谷川貞治(SRS・DX編集長) それは、フィリォが優勝した8・20Kー1横浜開幕戦の翌日の8月21目(月)のことだった。私は偶然にも、アンディ・フグがきわめて重い病気で都内にある日本医科大学付属病院に入院したという話を耳にした。まず、大会の一夜明け記者会見が開かれる前の早朝、石井和義館長が一人で病院に駆けつけた。 そして、会見の後、新高輪プリンスホテルの庭園