日本で一番多い名字は「佐藤」。かつては2位と言われていましたが、コンピュータ集計ができるようになってから、最多であることが確認されました。理由は、東北にものすごく多いから。手作業で集計していた頃は、全国津々浦々までは手が廻らず、東京を中心に都市部の集計で全国を類推していました。そのため、東北地方の農村部に集中している「佐藤」は少なく見積もられていたのです。 通常、都道府県単位でみると、県で一番多い名字といっても、比率でいえば、西日本の府県で県全体の1~1.5%、東日本で2~3%くらいです。しかし、秋田県や山形県の「佐藤」率は、なんと7%にもなります。県庁所在地では、他県から移り住む人も多いことを考えると、これはたいへん高い割合になります。 さて、「佐藤」のルーツは藤原氏です。平安時代、藤原姓の人はものすごくたくさんいました。それでは不便なため、区別用に地名や職業と「藤原」を組み合わせて