コミュニケーション 2018.03.31 あなたの時給はいくらですか?働けど働けど、お金の味は甘くはならない。映画『苦い銭』 庶民の困難を描くのは難しい。個人の描き方が足りなければ、人間はただの統計になる。描きすぎれば、個人以上のものを表すことができない。そのバランスを保てるのは、ごく少ない監督だけだ。「苦い銭」でワン・ビン監督は再びその絶妙なバランスを達成した。私たちは、ここに登場ずる人々を個人として見つめ、同時に、彼らの困難が、私たちの世界で拡大し続けるグローバル経済からきていることを知る。 -フィルム・コメント誌誰が書いたのかは知らないが、映画の予告編にはそんなコメントが紹介されていた。ドキュメンタリー映画であるにも関わらずヴェネチア国際映画で異例の「脚本賞」を受賞したという。 前作「収容病棟」は、雲南省の精神病院に収容されている患者