「外から眺めると、今の日本企業は、虎と狼に挟み撃ちにあって身動きがとれなくなっているかのようだ」(オーデッド・シェンカー) これは、国際経営の権威であるシェンカー・米オハイオ州立大学経営大学院教授の言葉である。今の日本企業に、アメリカ企業のような革新性があるのか、そうでなければ中国のようなどん欲さがあるのかと問いかける。 世界の頂点を極め、アメリカ国民に畏れさえも抱かせた日本企業の影は、今はすっかり薄くなってしまっている。日本企業も自信を喪失して、成長著しいアジアに位置する地の利すらも生かせないでいるようにも見える。しかし、これは一般論で、実際には日本の潜在力はまだ衰えておらず、これからが「挑戦の時機」だというアメリカの経営学者も少なくはない。 それでは、どのようにしてそのチャンスをつかめばよいのだろうか。 一般には、日本が失速したのは、頂点に立って「模倣できなくなった」からだというのが通
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