健康診断を受けるときに医師から「1日に何本タバコを吸いますか?」「お酒はどの程度飲みますか?」「ちゃんと運動はしていますか?」と聞かれるお決まりの問診。これに「あなたはどのくらい幸せですか?」という新しい質問項目を加えたらどうかと提唱するのは、幸福研究の第一人者で、「幸せ博士」との異名をとる、イリノイ大学心理学部名誉教授でギャラップ社シニア・サイエンティストのエド・ディーナー博士だ。 次の表をご覧いただきたい。右側の数字は各質問に「はい」と答えたとき、どのくらい寿命に差が出るかを示している。注目すべきは、「幸せである」ことが平均9.4年もの長生きにつながる、という調査結果である。