今回のDeNAの横浜球団買収を見ていて、新球団名が「モバゲー・ベイスターズ」だったら、どうなっていたかと思った。 というのは、球団名に企業の名前を付けることが当たり前になっている日本のプロ野球で、この商品名そのものズバリの球団名なら、その賛否が巻き起こることを期待したかったからだ。 ▽かつては「都市名とニックネーム」 プロ野球も草創期は、米メジャーに倣って都市名とニックネーム、あるいはどちらかだったりする球団が主流だった。「東京巨人」や「大阪タイガース」のように。余談だが、球団の歌「六甲颪(おろし)」の「オゥオゥ…阪神タイガース」は当時「オゥオゥ…大阪タイガース」だった、と阪神の球団史にある。 戦後、2リーグになってからは、あっという間に企業名球団がほとんどとなり「親会社の広告塔」として歩み出したのである。電鉄、映画、新聞社などが球団を所有し、野球好きな名物オーナーもいた。その結果、一部を