「無念、残念」――。2016年夏季五輪の招致レースに敗れた東京。2日(日本時間3日未明)の国際オリンピック委員会(IOC)総会を終えて、記者会見に臨んだ招致委員会メンバーは、東京で52年ぶり2度目の聖火をともせなかった投票結果に、悔しさをにじませた。早くも20年五輪への連続立候補に含みを持たせた石原慎太郎都知事は、「知事を辞めることは絶対ない」と敗退の引責辞任を否定した。 【コペンハーゲン=石川剛】開催都市がリオデジャネイロと発表されてから約2時間半後、市内のホテルで、8人の招致委メンバーが記者会見に臨んだが、みな敗戦のショックを振り払うかのように笑顔をのぞかせた。石原知事も穏やかな表情を見せ、「結果としてこういう形で終わったことは無念ですな。残念です」と切り出した。 しかし、報道陣から20年夏季五輪への立候補について質問されると、「今度の戦いの分析も済んでいませんし、都民の意向、議会の意