【ワシントン=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機エポキシが、地球に接近しているハートレイ彗星(すいせい)に700キロ・メートルの距離まで近づき、彗星の核の撮影に成功した。 核は長さが約2キロ・メートルで、ピーナツの殻のようなくびれた形。太陽が当たっている右下の部分からガスが噴き出しているのが分かる。 ハートレイ彗星は約6年半の周期で太陽を回っている。現在は観測条件が良ければ肉眼でも見える。 エポキシは2005年に打ち上げられ、同年7月にはテンペル彗星に衝突体をぶつけて観察する「ディープインパクト」計画を成功させた。今回の観測は、衛星を「リサイクル」し、飛行経路を調整してハートレイ彗星に近づけた。