鳩山氏は党分裂につながる動きには慎重だが、東京電力福島第一原子力発電所事故への菅首相の対応には危機感を強めており、「小沢一郎元代表が内閣不信任決議案に賛成すれば、行動を共にする可能性もある」との見方も出ている。 鳩山氏は15〜18日の日程でフィンランドを訪問し、気候変動問題に関する国際会議に出席していたが、17日に急きょ帰国した。 鳩山氏は理由を明らかにしていないが、小沢グループが進める「菅降ろし」の動きが気になり、帰国を前倒ししたようだ。 ただ、鳩山グループでは不信任案への対応について、「賛成して否決されれば離党に追い込まれるが、可決すればその必要はない」(幹部)との声がある一方、「党内抗争をやってる場合ではない」といった慎重論も根強く一枚岩ではない。