9月3日、シリアでイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されたとみられる湯川遥菜(はるな)さん解放の見通しはいまだ明らかになっていない。写真は8月19日、イスラム国がインターネット上に掲載したとみられる湯川さん拘束の映像を、ロイター通信東京支局内で再生(2014年 ロイター/ロイターTV) [東京 3日 ロイター] - シリアで、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されたとみられる湯川遥菜(はるな)さん(42歳)。救出交渉の長期化が懸念される中、湯川さん解放の可能性はいまだ知れず、日本の外務省の担当者は「情報収集に取り組んでいる」と繰り返すばかりだ。 霧に包まれているのは、同氏の安否だけではない。名も知れない日本人がなぜ、シリアの紛争地帯に身を置いていたのか。同氏の親族や知人、ブログなどをたどると、人生の再出発を探りつつ、途上国に夢を追い、紛争地帯で「生きがい」にたどりつ