探査機ジュノーが撮影した木星の南極の様子(複数の画像を合成)。巨大な低気圧の渦がたくさん見える=NASAなど提供 【ワシントン=三井誠】木星の両極には直径1000キロ・メートル級の巨大な低気圧が発達していることがわかったと、米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが25日、発表した。 木星探査機「ジュノー」の観測結果を分析した。26日付の米科学誌サイエンスに論文が掲載された。 ジュノーは木星の北極と南極の上空を周回し、鮮明な画像を撮影した。チームが画像を分析したところ、最大で直径1400キロ・メートルの低気圧が多数あることがわかった。木星の特徴的なしま模様は、両極付近にはなかった。 渡部潤一・国立天文台副台長の話「ジュノーによる探査は来年まで続くので、木星の大気の深層部や内部構造の解明につながる発見に期待したい」