有料マガジンに掲載した、浦崎雅代さんが翻訳する「タイ仏教の説法」。これすんばらしい内容なので、一部抜粋して紹介させていただきます。 時間がなくなっていったあるチベット尼の話 こういう話があります。 昔、あるチベットの沙弥尼がいました。 タイではほとんどありませんが、チベット仏教圏では 森や洞窟の中で修行をする沙弥尼が今でも数多くおります。 その沙弥尼も、森で修行をしていました。 所有しているものはほとんどありません。 袈裟くらいのものです。 彼女は、その袈裟を蛇に食われて、 穴が開いてしまうことがよくありました。 穴が開いてしまうと、村人にお願いして 裁縫道具を貸してもらい、穴をふさいでいました。 しかし穴をふさぐとすぐまた、蛇に穴を開けられてしまいます。 袈裟は当時は、あまり手に入らないものでしたから 特に大切にしなければいけません。 彼女はだんだん、それがわずらわしく感じるようになって
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