ARM エミュレータ環境はなぜ必要なのか RaspberryPI を始めとするBareMetal やスマートフォン等に広く搭載されているプロセッサです。Core i7 などのIntel 製プロセッサとは命令セットが異なるため、ARM プロセッサ用バイナリをPCで実行することはできません。 ちょっとしたプログラムを作成し、ARM 環境での動作確認をしたい場合でも、ターゲットとなるボードがなければ実行できないのは大変不便です。 そこでQEMU という有名なエミュレータソフトウェアを用いてお手軽にARMエミュレータ 環境を作成し、簡単なプログラムを動かす方法を解説します。環境はUbuntu を想定しています。またプログラム例はC言語となります。 ユーザーモードエミュレーションの利用 今回の方法ではユーザーモードエミュレーションというQEMU の機能を利用します。これはARM 環境を完全にエミュレ