イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)とは、イミダゾール基を有するアミノ酸結合体の総称である。渡り鳥や回遊魚(カツオやマグロなど)などの長時間の連続した運動を必要とする生物の骨格筋中に多く含まれており、特にカルノシン(β-alanyl-L-histidine)とアンセリン(β-alanyl-1-methyl-L-histidine)の2つがよく知られている(図2)。 イミダペプチドは、イミダゾール基によって、一重項酸素やペルオキシラジカルなどの活性酸素を消去する抗酸化物質としても知られている。また、ヒトがイミダペプチドを経口摂取した場合、骨格筋に移行すると報告されており、抗疲労物質として有望と考えられる。