第2次世界大戦の終戦前に旧植民地や戦地で預けられた推定1940万口座の郵便貯金が、長期間払い戻されない「睡眠貯金」になっている。現在と貨幣価値が異なる戦前に預けられたため、利子を含む残高は全口座合計で46億5000万円、1口座当たり平均240円と少ない。貯金者本人や相続人は現在も払い戻し可能だが、終戦から約67年が経過したこともあり、請求はめったにないのが実情だ。 残高の内訳は、野戦郵便局や海軍内の郵便施設が取り扱っていた「軍事郵便貯金」が21億5000万円(70万口座)、旧植民地の郵便局で預けられた「外地郵便貯金」が25億円(推定1870万口座)。 【関連記事】 〔写真特集〕現金ざくざく! 〔写真特集〕札束〜1億円の重さは?〜 〔終戦特集〕太平洋戦争の歴史を振り返る 〔特集〕真珠湾攻撃〜ワレ奇襲ニ成功セリ〜 〔写真特集〕1945年8月〜被爆した広島、長崎〜