Windows上でLinuxを稼働させる際、WindowsとLinuxの中継レイヤーとして機能するのがWSL (Windows Subsystem for Linux)だ。Hyper-Vなどの仮想環境に比べて、WSL上で稼働するLinuxは起動が早く、消費リソースも少ない。特にノートPCのように何かとリソースが制限されている環境で動作させるのに都合が良い。 開発環境やサーバー用途としてデスクトップ上で常用するのも良いが、簡単に環境を構築でき、素早く起動し、削除してもWindows環境を汚さない特性は、繰り返し使い捨てる環境の構築には絶好の機能だ。 WSL関連の投稿を繰り返していると、WSLそのものについて一度整理しよう、という気になった。WSLの動作には、次の3要素が関係している。 ホストとなるWindowsのこと WSLそのもの(以降、WSLとはWSL2を指すこととする) WSL上で動作