中国の科学者が史上初めて宇宙へのテレポートに成功したそうだ。 実験で行われたのは、光子を地球のはるか上空へ転送するというもの。物体を物理的に上昇させるのではなく、アインシュタインが「不気味な遠隔作用」と述べた量子もつれの奇妙な効果を利用したものだ。つまり光子についての情報を宇宙の別のポイントへと転送し、物体の忠実な複製を作り出すのである。
vol. 13 大学院理工学研究科 物性物理学専攻 教授 理学博士 西森秀稔(Hidetoshi Nishimori) 「量子力学は、実に理解しきれない分野です。ノーベル物理学賞受賞者で量子電磁力学の創始者の一人としても名高いリチャード・P・ファインマン[用語1]も『量子力学を理解しているという人がいたら、その人は嘘つきだ』というコメントを残しているほどですから。」 従来型のコンピュータよりずっと速い可能性を秘めたコンピュータとして近年注目を浴びている量子コンピュータ。そのしくみと可能性について説明するにあたり、西森はその前置きとしてこう話した。 原子より大きな世界では、例えば川や海の水という「物質」が、流れや風によって波やうねりという「状態」を引き起こす。ところが、電子や陽子といった、原子レベルよりも小さな「量子の世界」では、物質と状態を明確に区別することができない。代わりに、物質の性質
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