埋め立て予定区域の護岸工事が進む辺野古の沿岸部=沖縄県名護市で2018年4月19日、本社機「希望」から徳野仁子撮影 米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への移設計画を巡って防衛省が2014年に発注した工事で、受注した大成建設から海上警備を委託された東京都内の警備会社が警備費約7億円を過大請求していたことが、関係者の話で判明した。防衛省は内部通報でこの不正を把握した後も、警備会社との契約を中止せず、昨年11月まで4件計約82億円の契約を結んでいた。 過大請求が明らかになったのは渋谷区の警備会社。防衛省沖縄防衛局は14年6月、桟橋などの仮設工事を指名競争入札で発注し大成建設が約59億円で落札した(落札率約98%)。契約には移設反対派に対する海上警備が含まれており、大成建設は15年8月末までこの会社に業務を委託した。