昭和でも平成でも、天皇と皇太子が両輪となって公務に当たる姿は、我々にとって当たり前の光景だった。だが、次の時代は違う。しばらく続く皇太子の「不在」から、様々な問題が浮き彫りになりそうだ。 有資格者は悠仁さまだけ 4月30日に天皇が退位し、翌5月1日に皇太子が新天皇に即位する「代替わり」まで、いよいよ1ヵ月あまり。 その日は、新たな天皇が誕生すると同時に、この国から「皇太子」という存在が消える日でもある。 「新たに皇位継承順位第1位となる秋篠宮が新皇太子になるのでは」と、思うかもしれないが、それはあり得ない話だ。なぜなら、皇室に関する各種事項を規定した『皇室典範』には、「皇太子」という立場が以下のように定義されているからだ。 〈皇嗣たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という〉 ここで言う皇子とは、天皇の「息子」を意味する。つまり、皇位継承順位とは関係なく、新天皇の
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