昭和的な政治とは? 今秋おこなわれた衆議院選挙を振り返ってみると、誰もが述べているように、自民大勝、立憲民主の躍進、希望の失速、公明、共産、維新、社民などの低迷という結果に終わった。 多くの人たちが述べていたように、野党の分裂が自民の勝利をもたらしたとか、小池前代表の言動によって希望が失速したというようなこともそのとおりなのであろう。 だが私がこの選挙などをとおして感じていたことは、そういうことではなかった。 それは、昭和的なものが「失脚」していくということだった。 * 政治の世界は、昭和的な政治家が支配している。ここでいう昭和とは戦後的な昭和であり、とりわけ、高度成長をとおしてつくられた昭和であるといってもよい。この時代をつくってきた政治家のラインが、いまも日本の政治の世界を支配しているのである。 この時代の政治は、国内的には国の経済政策をとおして経済成長をはかり、その成果で国民を豊かに