賞をとり、インタビューを受ける機会が増えた。どのインタビュアーも丁寧で、嫌な思いをすることはほとんどない。しかし、中にはうまく答えられなかった質問もある。別に怒ってはいないし、というか私のせいだし、聞かないでくださいというほどではない。が、かわりの質問があるなら、そちらにしてもらったほうがインタビューが円滑に進むと思われるため、ここに書くこととする。 《１　この作品で伝えたかったのはどういうことなんでしょうか》 伝えたいことがないため、うまく答えることができない。あったのかもしれないが、それは端的に説明できるものではないし、不特定多数の人間にわかるように説明するのはなおさら難しいと思われる。そもそも私は、何かを伝えるために小説を書いているのではない。何かを伝えたいなら、小説を書いて伝えようなんて迂遠（うえん）なことはせずに、友達に話したり、ＳＮＳに書いたほうがいいと思う。が、伝えたいことが

【サンディエゴ（米カリフォルニア州）＝中村将】大リーグ、マーリンズのイチロー外野手（４２）が１５日（日本時間１６日）、敵地サンディエゴで行われたパドレス戦に「１番・右翼」で先発出場し、一回の第１打席に、ペルドモの投じた２球目を捕手前に転がし、内野安打として日米通算４２５６安打を達成、ピート・ローズの持つ大リーグ最多の通算安打数に並んだ。日本で１２７８安打、大リーグで２９７８安打となる。 大リーグ１６年目を迎えたイチローは今季、控えが中心で出場機会が伸びなかったが、主力の故障で出番が回ってくると、巧みなバット・コントロールで安打を積み重ね、大記録に着々と迫っていた。 イチローは日本ではオリックス入団３年目の１９９４年から「振り子打法」で安打量産に入り、いきなり史上初となる年間２００安打を記録。以降リーグ最多安打を５年続けた。２００１年に大リーグ、マリナーズに移籍しても１０年連続２００安打を達