「気づかないだけで、世界は本当に美しい。」 これは、とあるドキュメンタリー番組内で宮崎駿監督が仰った一言です。私も風景写真の撮影をしていて本当にそうだなぁと実感する瞬間があります。まだ薄暗い時間帯からカメラを三脚にセットし、わずかな光とともに沸き立ちはじめる朝靄・・・。唯一の光源である太陽が大自然を様々な色に染め、照らし出してゆくひと時・・・。そしてまた時には落ちゆく西日に照らされて燦然と輝く唐松たち・・・。 「あぁ、本当に世界って美しいなぁ。」と感じる瞬間です。 ・・・が、実は私、カメラを持つ以前はまったくぜんぜん・・・これっぽっちもそうは感じていませんでした。 むしろ宮崎駿監督の美しいアニメ世界の中に入って生活したい!なんて考えるような少年でした(怖) しかもまともにカメラを持ったのが33歳だったというのですから・・・それまでいったいどんな少年時代、いや、中年時代を過ごしてきたのやら・