10日午後1時20分ごろ、広島県尾道市土堂の「尾道本通り商店街」にある木造2階建ての飲食店から出火。付近の飲食店や雑貨店に延焼し、24棟の計約1千平方メートルを焼いた。広島県警尾道署などによると、出火元の飲食店主の男性(69)が手に軽いやけどを負い、妻(66)が体調不良で病院に搬送された。また、消火活動中の男性消防隊員(46)が倒れてきた柱にぶつかり、背中や右足首打撲の軽傷。 現場はJR尾道駅から東に数百メートルにある、尾道観光の顔の一つでもあるレトロなアーケード街。家屋が密集しているため消火活動は難航し、鎮火まで約4時間半かかった。 尾道署によると、出火時は営業中で、向かい側の店舗関係者の女性が「台所から煙が出ている」と119番通報。男性は「鍋が空だきになっていた」と話しているという。