名作TVアニメ『電脳コイル』から15年を経て、遂に完成した磯光雄監督の最新作『地球外少年少女』。インターネットもコンビニもある2045年の日本の商業宇宙ステーションを舞台に、月で生まれ育った少年少女と地球からやって来た少年少女がめぐりあい、直面する様々な困難に立ち向かう物語が描かれる。 キャラクターデザインに吉田健一、メインアニメーターに井上俊之ほか、最高の布陣が集結して完成した全6話の後半3話分が、現在劇場版後編『はじまりの物語』として公開中。そこで今回は、磯監督の長きにわたるファンである漫画家・やまむらはじめさんに全6話をまとめて鑑賞して頂いた後、本作の魅力について語って頂いた。 ――これまで『地球外少年少女』という作品に、どういった期待感を持っていましたか。 やまむら やっぱり宇宙の生活をどう描写するのか、というところが気になりました。磯光雄さんは宇宙方面の知識に詳しいと思いますし、