概要 人間には「体内時計」があり、かつ、この時計には朝型/夜型などの個人差があります。朝型の人は体質的に早寝早起きになり、朝から調子が良く、逆に夜型の方は体質的に遅寝遅起きとなり、午後の方が調子が良いという特徴があります。この朝型/夜型傾向を主とした体内時計の傾向は「クロノタイプ(chtonotype)」と呼ばれます。また、近年、産業衛生では「プレゼンティズム(presenteeism)」と呼ばれる、勤務に従事してはいるものの、何らかの不調のために生産性が上がらない現象が、社会に対しては欠勤や休業自体よりも経済損失をもたらしているとして、注目を集めています。 今回、東京医科大学精神医学分野の志村哲祥兼任講師(睡眠健康研究ユニット/産業精神医学支援プロジェクト)らの研究グループは、約1万人を対象とした質問紙調査を行うことにより、クロノタイプは直接はプレゼンティズム(不調による生産性低下)とは