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2020年1月17日のブックマーク (2件)

  • 社会は心の健康にどう取り組むべきか?(3)

    経済学者のリチャード・レイヤードと臨床心理学者のデイヴィッド・M. クラークの共著による『心理療法がひらく未来――エビデンスにもとづく幸福改革』が刊行されました。イギリスでは,治療効果の高い心理療法を多くの人に提供しようと心理療法アクセス改善(IAPT)政策が進められています。その概要と背景,そして日への示唆について,監訳された丹野義彦教授が解説します。第3回は精神分析療法から認知行動療法へ,そして勘からエビデンスへというパラダイムシフトについて。(編集部) →連載第1回はこちら →連載第2回はこちら 丹野義彦(たんの・よしひこ) 東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院心理学専攻修了,群馬大学大学院医学研究科修了(医学博士)。著書に,『講座臨床心理学(全6巻)』(東京大学出版会,共編著),『叢書 実証にもとづく臨床心理学(全7巻)』(東京大学出版会,共編著),『臨床心理学』(有

    社会は心の健康にどう取り組むべきか?(3)
  • 魔法が混ぜ合わされた難民・移動文学──『西への出口』 - 基本読書

    西への出口 (新潮クレスト・ブックス) 作者:モーシン ハミッド出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/12/24メディア: 単行この『西への出口』は、パキスタンに生まれた後、アメリカにわたり英語で作品を発表し続けている(今はパキスタン、ロンドン、ニューヨークを行き来している)モーシン・ハミッドによる長篇小説である。その経歴を反映してか、パキスタンとアメリカ文化のはざまでのもがき、パキスタンの政治的・軍事的難況を個人の人生と並行で語っていくスタイルが人気を博しているようだ*1。 作もその流れに連なる一作になる。国名が明言されない、内線が激化し日々市民への被害が大きくなっている街で二人の男女が恋に落ち、くぐり抜けることでどこか別の場所に行くことができるという扉をくぐり抜けて「今よりももっとマシな場所、」を探して放浪を続ける、いわば難民と、なんといっても移動についての文学である。

    魔法が混ぜ合わされた難民・移動文学──『西への出口』 - 基本読書