To read in English, please click here. ある日の試合後の記者会見。メディアの人が僕にこんな問いかけをしてきた。 「ガベージタイムで、見事にリバウンドを取りましたが……」 瞬時に僕は語気を強めて反応してしまった。「ガベージタイムなんて、ありません」と。 その場が凍りついたのがわかった。その記者さんに、決して悪気はなかったはずだ。得点差がついてしまい勝敗の行方が決まった後の、残り1分、2分。実際に、なかなか評価されにくいその時間に良いプレーをした、好意的な記事を書くための質問だった。それでも僕はそのたったひとつの言葉を、どうしても看過することができなかった……。 1分、1秒も消化時間というものはない。ひとつでも良いプレーを見せて認めてもらわない限り、次の試合に出場できる保証はどこにもない - 渡邊雄太 “ガベージ・タイム”。 直訳すると、ガベージは『ゴミ、
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