人生100年時代と言われるが、この言葉を前にして、あまりの時間軸の長さに戸惑いを覚えるビジネスパーソンも多いのではないだろうか。食材や厨房機器、食器などを「B to B(企業向け)」で取引する業務用卸サイトを展開するMマートの村橋孝嶺社長が、起業したのは64歳のころ。81歳で東京証券取引所マザーズ市場(現東証グロース市場)上場を果たし、86歳となった今も出社して、経営の指揮を執る。60歳を過ぎてなお、当時、黎明(れいめい)期だったインターネットに強い関心を抱いて、起業を果たした。人生100年時代をいち早く先取りした村橋社長に話を聞いた。