しかし、重要なことは、人は一気にトナルを破壊することによって解体することなどできないということだ。トナルを縮小し、せばめ、清掃すること、しかも時をよく選んで、これを実行しなくてはならない。生きのびるため、ナグァルの攻撃をかわすためには、トナルを確保しなければならない。なぜなら、氾濫してトナルを破壊するナグァル、あらゆる地層を破壊する器官なき身体は、死より他に出口のない虚無の身体、純粋な自己破壊にたちまち転じてしまうかもしれないからだ。「トナルは是が非でも守らなくてはならぬ。」(G.ドゥルーズ/F.ガタリ『千のプラトー』宇野邦一他訳 河出書房新社 3版 p186) ネオリベ現代生活批判序説 作者: 白石嘉治,大野英士出版社/メーカー: 新評論発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 31回この商品を含むブログ (29件) を見る 本書の本論は、それぞれ、労働運動史の研究、ラカン
さて、約一ヶ月半ぶりの更新なわけですが、その間にライブドアの堀江が逮捕されたり、東横インが違法な改造をやらかして問題になったり、世間は騒がしく動いていたようですね。特にライブドアの事件は「新自由主義の挫折」として、「虚構の時代の終わり」と言われたオウム真理教事件とダブらせる見方があったりして、なかなかに興味深いわけです。 それにしてもこの事件は、我々がこれまでに体験してきた「インターネットがもたらした自由」に対する抑圧の、三度目のなぞりなおしのように見える。 それは、僕たちにとっての「法」のあり方を考えさせるものだ。 ローレンス・レッシグによれば、人間は「4つの制約条件」によってコントロールされている。「法」「規範」「市場」「アーキテクチャ(環境)」。レッシグや東浩紀の議論では、特に「アーキテクチャ」による管理に焦点が当てられていたが、今回の事件で堀江を躓かせたのは「法」である。そして、こ
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