それでは、Windowsネットワーク・レイヤの構成がおおよそ分かったところで、これらを踏まえて、実際のWindowsネットワークにおいて、共有ファイルをアクセスしたときに何が起こるのかを追跡してみよう。具体例を使って各部の働きを再確認することで、より直感的にWindowsネットワーク・レイヤの働きについて理解していただけるだろう。 例としては、前回もご紹介した最も単純なワークグループ・ネットワークを例にとる。確認の意味を込めて、前回掲載したネットワーク構成図を以下に再掲しよう。ただし、前回は最も身近なTCP/IPネットワークを想定したが、今回はNetBEUIネットワークだと仮定して、図中にあったIPアドレスは削除した。 ここで、ワークグループ・サーバである「SV01」の共有フォルダである「usr」の中にある「a」という名前のフォルダ以下の「text.txt」という名前のテキスト・ファイルを
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